天気がよくて気持ちのいい ざくお です
数年前からずっと購読していたブログが無くなっていました。管理人さんが閉じたと思います。
管理人さんが書く文章には知性と品性が現れていて、とても聡明な方でした。
ブログでは日々の出来事、そこで感じたこと、過去にあった不運などが語られていました。
私はそのブログを、たまたまネット検索で見つけてから購読していました。なぜなら、管理人さんは数年前にご主人を医療事故で亡くされていたからです。
彼女は、ご主人を亡くされてから自分の人生は生きている意味がない。彼がいない世界なら早く死にたいと仰っていました。ご主人との間にお子さんはいません。絶望を抱えながら生きる彼女の日々を覗き見ることに、私は将来の自分を見ていたかもしれません。
私は彼女とは違って賢い人間ではありません。組織に属さなくても稼ぐことができる人間には今のところなれていません。
私は師匠のことが大好きです。でも年齢が離れているので、もし師匠が先に亡くなってしまったら私もその先生きていくのは辛いのです。子どもも作る予定はありませんし、不仲の弟が一人いるのですが、天涯孤独になった時は彼と生活を共にしなければならない日がくるかもしれません。
そんな気持ちを抱えている私は、彼女のブログに希望を抱いていたと思うのです。
明るくなくていい、大切な人を失ったあとでも、孤独でも、生きていくヒントがほしかったような気がします。
でも彼女はブログを閉めました。これが何を意味するのか、私にはわかりません。でもきっと、彼女の存在は私の中から消えることはないと思います。
一度も会ったことのない年上の彼女。
今もお元気で日々を過ごされていることを願います。